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03 Books

手を変え品を変えー不破有紀『はじめてのゾンビ生活』【99冊目】

ゾンビものは最近も読んだけど、工夫のあるゾンビものはまだまだいろいろ出てきそうですね。 本書はラノベレーベルの電撃文庫から出ており、著者は本作がデビュー作とのこと。巻頭に行政が配っているようなパンフを模した「はじめてのゾンビ生活」というカラ...
03 Books

素材が大事ー上阪徹『職業、ブックライター。』【98冊目】

「ブックライター」というのは聞き慣れない職業名かもしれない。たぶんややネガティヴなイメージも込めて「ゴーストライター」という名称が一般的だろう。有名人とか成功者に話を聞いて、それを文章化して本の形に仕上げるという仕事である。「ゴーストライタ...
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層の厚さを感じるー『現代中国SFアンソロジー 宇宙墓碑』【97冊目】

中国SFのアンソロジー。以下の12篇を収録。 「最後のアーカイブ」顧適(グー・シー)「宇宙墓碑」韓松(ハン・ソン)「九死一生」念語(ニエン・ユー)「アダムの回帰」王晋康(ワン・ジンカン)「一九三七年に集まって」趙海虹(ジャオ・ハイホン)「博...
03 Books

観ないとー佐々木敦・浅山幹也『あなたは今、ホラー映画を視ていない』【96冊目】

文学フリマ東京40で購入。 佐々木敦と浅山幹也による対談「『ミシング・チャイルド・ビデオテープ』とその周辺」が巻頭に収録。近藤亮太監督の映画を足がかりとしたホラー映画談義。そもそも佐々木さんの『この映画を観ているのは誰か』で語られなかったこ...
02 Too Fast To Live Too Young To Die

2025/05/10(土)文学フリマ前日

7時半起床。あんま寝てない Substackの「iPad workers newsletter」で、chatGPTの音声モードで読書メモをつけるという話が興味深かった。「「読む → 考える → 話す → 再び考える」という流れが自然につなが...
03 Books

頭が下がる思いー『ビーナイスの本屋さん全出店記録2009-2025』【95冊目】

近年、多くのZINEイベントに出店しているひとり出版社・書店が「ビーナイスの本屋さん」である。その出店記録をまとめたのが本ペーパーだ。広げるとかなり大きい。 出版社「ビーナイス」として2013年に独立。2020年頃よりイベント出店を開始して...
03 Books

地元民読者の視点―青木淳悟『「耳すま」聖地巡礼記』【94冊目】

ぼくは聖蹟桜ヶ丘生まれ聖蹟桜ヶ丘育ちである。そして聖蹟桜ヶ丘といえばジブリ映画『耳をすませば』の舞台となっていることで何より有名だろう。さすがに昔の映画なので今とは(特に駅前は)だいぶ変わっているが、それでもちょっと歩けば映画の場面の痕跡と...
03 Books

自分向けではなかった―舘神龍彦『スマホとメモ帳を最強バディにしよう!』【93冊目】

Kindle Unlimitedにて。デジタル派に向けて紙の手帳の良さを伝えようというのがコンセプトなので、初心者向きというか、あまり知らない話は出てこないなという印象 変わってるのは、A6のノートを買ってきて自分で罫線やフォーマットを書き...
05 Movie

あの笑顔だけではない―『ルイ・アームストロング Black & Blue』

サッチモことルイ・アームストロングといえばスキャットの発明者で、独特のダミ声で歌う「この素晴らしき世界」で有名。そのくらいの認識だったのだが、たぶんそういう人は多いんじゃなかろうか。 サッチモのドキュメンタリーである本作の冒頭でウィントン・...
05 Movie

変われること―『ビースティー・ボーイズ・ストーリー』

スライドショーを流しながらマイクDとアドロックの二人がバンドヒストリーを語るイベントの様子を収録したという変わった形式のドキュメンタリー。 監督はビースティーズのMVでも知られるスパイク・ジョーンズで、当日の会場での映像出しもやっていたらし...