03 Books とにかく上手さに舌を巻く―スティーヴン・キング『ビリー・サマーズ 下』【148冊目】 先日読んだ上巻に続き下巻を読みました。 気を失っていた若い女性アリスが目を覚ました上巻のラストの続きから始まる。ビリーはアリスを落ち着かせて話を聞き、前日に薬をもられてデートレイプの被害にあっていたことがわかる。それまで暮らしていた環境すべ... 2025.07.06 03 Books1000冊紹介する
03 Books 生徒も大変だ―『現代思想 2025年4月号 特集:教育は敗北したのか』【147冊目】 前に同じ『現代思想』の教育特集を読んだ際には、コロナ禍だったこともあって教育現場や教師の状況、それに受験改革に関するトピックが中心だった。今回の教育特集では、生徒・学生の状況を論じたものが中心になっているようだ。 巻頭の児美川孝一郎+本田由... 2025.07.05 03 Books1000冊紹介する
03 Books 音楽雑誌の価値―『EL ZiNE vol.45』【146冊目】 2020年刊行の号。この頃はやはりコロナ禍に関する話題が多い。以下、印象に残った記事を。 巻頭はLUCIFER。パンクでもハードコアでもないドゥームロックバンドがこの雑誌の表紙というのは珍しいのでは。メンバーのルックスは前から知っててかっこ... 2025.07.04 03 Books1000冊紹介する
03 Books 浮世離れした面白さ―トーマス・マン『魔の山 Ⅰ』【144冊目】 プルーストを読み終えて、さて今度は何を読もうかなと考えていたのだが、そこで思いたったのが『魔の山』であった。サナトリウムを舞台にして書かれた小説で、しかも執筆期間が第一次世界大戦を挟んだことで当初の予定と大幅に変わったのだという。これはまさ... 2025.07.04 03 Books1000冊紹介する
03 Books パンクもいろいろだな―『EL ZiNE vol.44』【143冊目】 43号は持ってなかったのかな。毎号買ってたつもりなんだけど、ところどころ歯抜けがある。 ということで『EL ZiNE』の44号、巻頭はデトロイトのスカムメタルパンクス、Shitfuckerの2ndアルバム発売記念インタヴューである。バンド名... 2025.07.01 03 Books1000冊紹介する
03 Books ヤンキーサイバーパンク―天沢時生『すべての原付の光』【142冊目】 豊穣な日本SFの新鋭にまたひとり、注目の書き手が登場か。 いずれもぶっ飛んだ5篇を収録のデビュー短編集である。収録作は以下の通り すべての原付きの光ショッピング・エクスプロージョンドストピア竜頭ラゴス生体都市 まず冒頭2作でぶっ飛ぶ。表題作... 2025.07.01 03 Books1000冊紹介する
03 Books ドラマも楽しみ―マーサ・ウェルズ『マーダーボット・ダイアリー 下』【141冊目】 AppleTVでドラマ化された人気シリーズ第一弾の下巻。連作短編形式で、上下巻それぞれに2篇ずつが収録されている。時系列で並んでいて、最後はちゃんと上巻の1作目につながってくる(まあそりゃそうなるよな、という展開なのでこれについては「ネタバ... 2025.06.30 03 Books1000冊紹介する
03 Books 50周年―スティーヴン・キング『ビリー・サマーズ 上』【140冊目】 スティーヴン・キング作家生活50周年記念作だそうだ。 主人公のビリーは殺し屋。実はインテリで読書好きなのだが、自分をバカに見せることで生き延びてきた。悪人しか殺さないというポリシーを持っているそろそろ引退を考えている彼のところへ高額なギャラ... 2025.06.28 03 Books1000冊紹介する
03 Books 四国に行きたい―「butazine vol.2」【139冊目】 シンガーソングライターのbutajiさんによるZINE。高円寺の蟹ブックスでおこなわれた発売記念イベント(butajiさんとスズキナオさんのとーく)を聞きに行った際に購入して、帰りの電車で読んだ。 ことさら出版というインディ出版レーベルより... 2025.06.28 03 Books1000冊紹介する
03 Books 現代ジャズの地図―ネイト・チネン『変わりゆくものを奏でる―21世紀のジャズ』【138冊目】 カマシ・ワシントンに始まり、メアリー・ハルヴォーソンに終わる現代ジャズのマッピングを行っている本。トピックによる章立てで、必ずしも時系列というわけではない。 第一章「政権交代」ではウィントン・マルサリスとカマシ・ワシントンによる伝統の継承。... 2025.06.26 03 Books1000冊紹介する