05 Movie

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あの笑顔だけではない―『ルイ・アームストロング Black & Blue』

サッチモことルイ・アームストロングといえばスキャットの発明者で、独特のダミ声で歌う「この素晴らしき世界」で有名。そのくらいの認識だったのだが、たぶんそういう人は多いんじゃなかろうか。 サッチモのドキュメンタリーである本作の冒頭でウィントン・...
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変われること―『ビースティー・ボーイズ・ストーリー』

スライドショーを流しながらマイクDとアドロックの二人がバンドヒストリーを語るイベントの様子を収録したという変わった形式のドキュメンタリー。 監督はビースティーズのMVでも知られるスパイク・ジョーンズで、当日の会場での映像出しもやっていたらし...
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最近ニューヨークづいているー『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』

Apple TV+のお試しに入ったのでしらばくそこで観たものが多くなります。 まずはトッド・ヘインズ監督によるヴェルヴェッツのドキュメンタリー。メンバーを含む関係者の証言を中心に、膨大な映像コラージュを施しながらバンドのヒストリーを描いてい...
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狭くて痛い―『血戦 ブラッドライン』

狭くて痛くて怖い映画が好きと言ってる人がいたのを思い出した。 本作は冒頭シーンをのぞきほぼ一つの屋敷内で展開される。フィンランド産のバイオレンス犯罪映画。監督のイサ・ユシラが脚本・撮影・編集も兼ねているあたりからも低予算ぶりはうかがえる。 ...
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新作に向けて期待よりは不安が高まった―『ヴァージニア』

なんだこりゃ。 フランシス・フォード・コッポラの2011年作。 本屋もない小さな町に自作の行商にやってきた三流オカルト小説家ボルチモア。金物屋に自著を置いてもなかなか売れずにいるところに保安官がやってきてサイン本を買い求めつつ、いいネタがあ...
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ちょっとわかってきたかも―『パリ13区』

とにかく『エミリア・ペレス』が不可解だったのだ。 あんまり謎なのでジャック・オーディアールの過去作を観てみようと思い、代表作らしき『預言者』と『ディーパンの闘い』を鑑賞。続けて『エミリア・ペレス』前の最新作であるところの今作を観たという次第...
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社会派っぽく見えるんだけど―『預言者』

ジャック・オーディアール監督の2009年作。同年のカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞するなど高く評価されている。『エミリア・ペレス』があまりに変な映画だったので、『ディーパンの闘い』に続けてやはり代表作と思われる本作を観てみた。 ...
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デビュー短編からこだわりの世界―『Hansel and Gretel』

ロバート・エガースのデビュー短編。 童話の『ヘンゼルとグレーテル』を映画化したものだが、1920~30年代くらいの無声映画のルックを完全再現している。音楽もそれっぽいし、フィルムのキズまで作り込んでいるという凝りようだ。考証にこだわりまくっ...
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謎は深まった―『ディーパンの闘い』

先日観た『エミリア・ペレス』があまりにも変な映画だったので過去作を観たところ、これまた変な映画だった。 スリランカの難民キャンプ。元反政府武装組織の兵士ディーパンは、その場で集まった女性ヤリニ、親を亡くした少女イラヤルと偽装家族となってパス...
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マブリーの悪役ぶりはいいなあ―『悪人伝』

病み上がりの妻が「元気の出る映画が観たい」というのでこれを観たのでした。 2005年の韓国。自動車で追突し、車から出てきた運転手を殺すという通り魔殺人が起きていたが、警察はこれが連続殺人であることに気づいていない。事件の連続性に気づいたはぐ...