03 Books

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「リスト潰し読書」の前段として―プラトン『ゴルギアス』【169冊目】

影響を受けやすいタイプなのである。近藤康太郎『百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術』という本をちょっと前に読んだ。そこで「読むべき本のリスト」をつぶしていくという読書法が推奨されていたのだが、中でもそのリストとしてお薦めとされていたのが...
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Industrial Poetry vol.6 怪文書【168冊目】

持田保さん主宰のイベント「Industiral Poetry」では毎回「怪文書」が配布される。 7月に開催されたVol.6(ぼくはDJとして出演させてもらった。その際のセットリストはこちら)で配布された怪文書では、川崎市にあるインドネシア発...
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おさらいとして―ライダー・キャロル『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』【167冊目】

バレットジャーナルというのは、ノート術の類が好きな人ならだいたい知ってると思うが、ちょっと前に流行ったノート術のひとつだ。とりあえずこのあたりを読むとだいたいわかると思う。 だいぶ前に一冊バレットジャーナルの本は読んだことがあって、ある程度...
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ドイツとフランスの違い―トーマス・マン『魔の山 Ⅱ』【166冊目】

1巻を7/1に読み終え、7/22に2巻を読了。だいたい一日20ページのペースで読んでいき、最後に残り少なくなったら一気に読むという『失われた時を求めて』と同じスタイルで臨んだのだが、分量的にプルーストの5分の1くらいなので、やはり5分の1く...
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苦手なミュージシャンを著書を通じて克服する試み―デヴィッド・バーン『音楽のはたらき』【165冊目】

デヴィッド・バーンとトーキング・ヘッズがむかしから苦手なのである。なんかあの独特の発声がダメなのだ。あとそもそもニューウェーブ系ファンクもあんまり得意ではない。『ストップ・メイキング・センス』なんかを観ても、苦手さがつのるばかり。だったのだ...
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2022年のロシア―「EL ZiNE vol.54」【163冊目】

2022年4月発行。巻頭はロシア現行バンドの特集なのだが、制作作業中にウクライナ侵攻が始まってインタビューにも急遽追記が入ったりしたという。ここに出てくるようなバンドは基本的にプーチンにもウクライナ侵攻にも批判的な人たちだが、その後どうなっ...
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日本初期パンクシーンの豊穣―「EL ZiNE vol.53」【162冊目】

巻頭は80年前後に活動したパンクバンド3連発。 まずはv.a.『東京New Wave 79』にも収録されていた10代のパンクス、BOLSHIE。表紙の写真からして子ども!という感じですごい。BASEから発掘音源集がリリースされたことを受けて...
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バルセロナまた行きたい―「EL ZiNE vol.51」【161冊目】

巻頭はバルセロナ現行ハードコアシーン特集まず注目したいのは巻頭インタビューのPOLSである。女性ヴォーカルのメロディアスなハードコアパンクで、新人バンドは数あれど、実際にはベテランの新バンドというのが多くて、本当に若いのは珍しいのだという(...
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精神衛生―jMatsuzaki,佐々木正悟『先送り0(ゼロ)』【160冊目】

今年になってからよく聴いているポッドキャスト「ブックカタリスト」で取り上げられていた本。 著者のひとりであるjMatsuzakiをゲストに迎えて収録されているのだが、このひとはNotionでツェッテルカステンをやる方法みたいなブログを書いた...
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詩人、日記、批評、犬、韓国―「文藝 2025年春季号」【159冊目】

「文學界」「群像」に続き芥川賞候補作を掲載誌ごと読むチャレンジのラストを飾るのは「文藝」である。今回は3冊だけなので楽勝だ。「新潮」「すばる」は無かったんですね。 まずは芥川賞候補作、向坂くじら「踊れ、愛より痛いほうへ」。理不尽な思いをする...