BorisとMerzbowの合体を初めて見たのは旧20000Vでのことで、そのときはトイレの戸がビリビリ震えてすごかった。対バンで出演したCorrupted + Solmaniaもものすごくて、自分の中では「これまで経験した音のでかいライブ」の上位に属する。ほかには法政学館で見た不失者もヤバかった。最近でエグかったのは灰野敬二+Merzbowで灰野さんがシンセを何台も並べて爆音で鳴らしてたやつ(それでも声のほうがでかいのがまた凄いのだが)。
さておき、今回のBoris with Merzbowは音のデカさで圧倒するというよりは、トランス感を感じるものだった。いや、もちろんデカいことはデカいんですけど。
ちょっと遅れて入ったのでライブは始まっていたのだが、基本的には愚鈍のカバーを含むハードコア・パンク・ナンバーをノンストップで立て続けに演奏する形で、一曲づつは短いものの、連続して演奏されることとビカビカの照明もあってボアダムスのスーパールーツ3/スーパーアー的にトランシーになっていく。
そういえばスーパールーツ3リリース直後のリキッドルームで、その音源をかけてメンバーが代わるがわるステージに現れて叫んでいくというスタイルのライブを見たこともある。あのときはCDかけて叫んでるだけなのに客ががんがんダイブしまくっててヤバかった。
バンド演奏だけでなくMerzbowが入ることによりトランス感がより強まったような気もする。随所で切り込んでくるノイズのかっこいいこと。
ハードコアを連発して最後は長尺のドローンで〆るという構成はBorisならではだったなと思う。
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