LOLOET × Loupx garoux 2MAN LIVE『meta-phor』

04 Music

2つの再スタートを寿ぐイベントだった。

新メンバーを加えた新体制のLoupx garouxお披露目ライヴの会場は、その新メンバーが運営する柴崎mod。もともとカセットテープの販売を中心に、時おりイベントもやるという小さなスペースだったのだが、4月に場所を移して本格的なライヴハウスとしての営業を開始したばかり。
今回はLOLOETとLoupx garouxのツーマンで、見事にソールドアウト。

先行のLOLOETは初見。
元あらかじめ決められた恋人たちへの劔樹人、元アンジュルムの和田彩花などを擁する5人編成。エレクトロニクス&トランペット、ヴォーカル&カセットテープなど、ギター、ベース、ドラム。
反復フレーズにほかのパートがふわりと重なってくるアンビエント的な曲というのがメインで、ヴォーカルも基本的にはフランス語のウィスパーヴォイス(ほぼ語りみたいなのが多い)。こういうサウンドだとトランペットは合いますね!
なんかゼロ年代前半とかのポストロックを思い出させるスタイルであった。Tortoiseも復活するというし、そういう機運があるのかしら。

5人編成となったLoupx garoux。

新メンバーの中里正幸はキーボード担当ということなのでツイン鍵盤体制になるのかなと思いきや、Romantic氏はなんとエレキギター! 中里氏も曲によってエレアコを弾くので、ツインキーボードどころかツインギターの場面も出てくる。ニイさんは今回は一切ギターは無し。
なお、Romantic氏の革コート姿が誰かに似てるなと思ったんだけど、「Sweet Inspiration」の鮎川さんでしたね。


鍵盤演奏はRomantic氏のようなジャズ的なテクニカルさを見せるものではなくエレクトロニクスと組み合わせてより全体的に実験的なサウンドになった印象。既存曲もかなりサウンドが変わったし、最後に演奏された曲(新曲?)などは歪んだギターでツーコードで押してくるゴリっとした曲で、これはまた新機軸というか、むしろニイさんのルーツに近いサウンドなんかもしれない。
半年前にアルバムを出したばっかなのに、はやくもそれを解体してく姿勢は実に頼もしい。また目が離せなくなったなと思う。

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