巻頭はバルセロナ現行ハードコアシーン特集
まず注目したいのは巻頭インタビューのPOLSである。女性ヴォーカルのメロディアスなハードコアパンクで、新人バンドは数あれど、実際にはベテランの新バンドというのが多くて、本当に若いのは珍しいのだという(どこも一緒ですね……)。
そしてROTURAはまさにそうしたベテランによる新バンド。MASSHYSTERI~GORILLA AGREB的なエモ/メロディックとのことで、MASSHYSTERIは大好きなのでこちらもたいへん興味がある。
ほか、バルセロナにとどまらずインターナショナルに数々のバンドをリリースしているレーベルDiscos Engermosのインタビュー、ディスクガイドもいつもながらありがたい。
バルセロナはだいぶ前に一度行ったのだけど、とてもいいところだった。いい感じのパンク/インフォショップがあったのだけど、まだあるのかな。

7インチ一枚だけ残したUK82バンド(ヴォーカルは後にENGLISH DOGSへ)ULTRA VIOLENTのインタヴュー。リリースはRiot Cityからで2枚目も話もあったというのだが、キーボードを入れたいメンバーとの対立で解散に至ったのだそうだ。BLITZの「NEW AGE」の影響なんじゃないかという話で、なんとなく時代感が感じられて興味深い。
ノイジーポストパンク/ダークウェーヴのSOLVENT COBALTはLP発売に合わせてのインタビュー。ああいうバンドは録音が難しそうと思ったが、やはりなかなか大変だった模様。ギターだけ違うところ(落合Soup)で録ったりとか。
これまた連載状態のメタルパンク系はスコットランドのワンマンブラックスラッシュ~スピードメタルHELLRIPPER。スコットランドではエクストリームメタルシーンが盛り上がり中とのことで、いろいろと具体的にバンド名を挙げてくれているのだが全然知らない。バックナンバーで登場しているメタルパンク勢、いちどまとめて勉強しよう。
本号でいちばん興味深かったのは福岡のMOJO BEATNIK。Screamin Jay Hawkinsに影響を受けつつTHE CRAMPS的な美意識・価値観を持ってシンセで一人で活動しているという。超気になる。
大越よしはるさんのコラムはZZ TOPのバイオグラフィ。RAPEMANがカバーしてるのは知らなかった! Ted Nugentなんかと並んで初期USHCに影響を与えてるのではないかと指摘されているが、それはたしかに納得感がある。
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