本家登場!―『EL ZiNE vol.42』【137冊目】

03 Books

巻頭はスクリーミング・マッド・ジョージのインタヴュー!
表紙の写真からしてインパクトがあるように、特殊メイクアーティストとして有名な氏だが、パンクファンにとってはなんといってもカルト初期パンクコンピ「Killed By Death」の1枚目の1曲目を飾るバンド「MAD」である。
生い立ち、MAD以前の活動、CBGBなどでのMADでの活動など半生を語るような内容になっていてめちゃくちゃ面白い。
ずっとThe GEROSのShooter氏による70’s/KBDパンクへのインタヴューが毎号載っていたEL ZINEだが、GEROSのライヴへのゲスト参加(と言いつつほぼフルセットだったとか)を機にインタヴューを決行。真打ち登場という感じである。


北海道のREALIZEDのインタヴューはベテランらしくいろんな音楽を聴いている深みが感じられてよかった。家庭もあってライヴハウスになかなか行けないと言っているのだが、そのぶん内省的に深めていった感もある。
ペルーの女性ストレートエッヂバンドTOMAR CONTROLのインタヴューもよかった。それをリリースしたドイツのレーベルAMOKのオーナーインタヴューも合わせて掲載。フィジカルリリースの厳しさも語られつつ、それでもデジタルリリースの良さにも目を向けている感じが前向きで良かった。
いま読んでよかったと思ったのはイスラエルのJARADAのインタヴュー。イスラエル政府のパレスチナ政策に批判的な立場を取っている彼らだが、同様のスタンスを取っていた先達たちが転向し宗教的になっていった経緯なども語られる。彼らが現在どのような考えを持っているのか知りたい。
飛騨のハードコアバンド、WEAKSのインタヴューではパンクというかロック文化がそもそもまったく根付いていない地方で活動を続けることが語られていて、これまたいい内容だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました