03 Books これまた強烈に変な本―アラン・マバンク『割れたグラス』【117冊目】 酔いどれアフロ・マジックリアリズムとでも言うべきか。あとブコウスキー感が微妙にあるかもしれない。 国書刊行会から始まった「アフリカ文学の愉楽」という叢書の第一弾。コンゴ共和国の下町にあるバー「ツケ払いお断り」(なんつー店名)が主な舞台。語り... 2025.06.07 03 Books1000冊紹介する
03 Books 「信じてない」のにこんな大著をものにする情熱がいちばん興味深いかも―伊泉龍一『スピリチュアリズムの時代 1847-1903』【116冊目】 タイトル通り、19世紀後半の主に英米におけるスピリチュアリズムの一大ムーヴメントについて詳しく経緯を辿った本である。先日、森本在臣さんと本を紹介し合うYouTube動画でちらっと紹介した一冊。あの時点では読み始めたところだったのだが、ようや... 2025.06.07 03 Books1000冊紹介する
03 Books 1年半でも一昔感ある―『SFマガジン 2024年2月号』【115冊目】 SFマガジンとミステリマガジンは毎号買ってるんだけど、全部書斎の「積読タワー」(こういうやつ)にぶっこんであって、もう2年分くらい溜めてしまっている。今年はこれを全部読むぞ。と、こないだ決めた。ということでまずは目についた中で一番古いSFマ... 2025.06.04 03 Books1000冊紹介する
Uncategorized とにかくこれが撮りたかったんだな―『ノスフェラトゥ』 古典のリメイクが流行っているらしく、秋にはギレルモ・デル・トロによる『フランケンシュタイン』がNetflixで公開されるなんてニュースも最近は目にした。そんな流れに乗ってか、ロバート・エガースの『ノスフェラトゥ』リメイクもアメリカでは大ヒッ... 2025.06.02 Uncategorized
03 Books タイトルの読み方が「ウオ」だというのでびっくりした―ペーター・マーギンター『男爵と魚』【114冊目】 「オーストリア綺想小説コレクション」の第二弾だという。、まあたしかに綺想に継ぐ綺想。 粘菌学者を父に持つ青年ジーモンは父の知人で高名な魚類学者であるクロイツ‐クヴェルハイム男爵と出会い、その秘書になる。しかしまもなく男爵は政敵・カワウソ党に... 2025.06.01 03 Books1000冊紹介する
03 Books 『ノスフェラトゥ』との出会い―赤川次郎『三毛猫ホームズの怪奇館』【113冊目】 ロバート・エガース監督による『ノスフェラトゥ』のリメイクを観てきた。感想は別途書いたり喋ったりするのでそちらをご覧いただければとして、自分が『ノスフェラトゥ』という1922年の古典を知ったきっかけとなったのは赤川次郎だった。小学校4年生くら... 2025.05.31 03 Books1000冊紹介する
03 Books 積読からの初読からの再読からの再読による読書論―アドラー&ドーレン『本を読む本』【112冊目】 読書論の名著として知られている一冊である。 むかし読んだことがあるのだが、ずっと参加している「非哲学者による非哲学者のための哲学入門読書会」の課題図書となったので再読。そういえば先だって再読した『積読こそが完全な読書術である』でも言及されて... 2025.05.30 03 Books1000冊紹介する
05 Movie 良くも悪くも若い―『ドアをノックするのは誰?』 マーティン・スコセッシのデビュー長編。なのだが。 ハーヴェイ・カイテル演じる映画オタクの不良が女の子と出会い、ジョン・ウェインの話を熱弁。つきあい始めるがやがて彼女から秘密を打ち明けられる。一度は拒絶したものの……。 街のチンピラの喧嘩から... 2025.05.30 05 Movie
05 Movie ドラキュラ像の定版―『魔人ドラキュラ』 「NOIZ NOIZ NOIZ #4」刊行を記念して吸血鬼映画をいろいろと観たいと思っている。 遺族の許可を得ずに制作され、フィルム廃棄の憂き目を見たのが1922年の『吸血鬼ノスフェラトゥ』と異なり、ブラム・ストーカー夫人公認で英国で舞台化... 2025.05.30 05 Movie
05 Movie サグい逃避行―『ベーゼ・モア』 原題は「Baise-moi」なので「ベーズ・モア」が正しいですね。 フランスの作家ヴィルジニー・デパントが自身の小説を映画化したもの。原作は『バカな奴らは皆殺し』という邦題で訳が出ている。そちらは未読なんだが、デパントだと『アポカリプス・ベ... 2025.05.30 05 Movie