2022年4月発行。巻頭はロシア現行バンドの特集なのだが、制作作業中にウクライナ侵攻が始まってインタビューにも急遽追記が入ったりしたという。ここに出てくるようなバンドは基本的にプーチンにもウクライナ侵攻にも批判的な人たちだが、その後どうなったのかが気になる。

トップで掲載されているのはラップグループのMOSCOW DEATH BRIGADE。ハードなサウンドにOi!的なノリもあるパンキッシュなラップ。UKのBob Vylanなんかにも通じるスタイルだ。メンバー全員目出し帽スタイルなのは、実際にプーチン政権から睨まれているということともあるのだという。かつてはストリート・パンクのバンドをやっていたこともあるが、機動性を重視して2MC&1DJの編成になったのだそうだ。YouTubeにたくさん映像があるので観てみたが、たしかにかっこいい。
次に載っているSTEP TO FREEDOMも同じくロシアのクラストバンド。こちらもやはりウクライナ侵攻には批判的で、ロシア国内の報道は信用できないと言っている。
パンクDJのDJ Mokuoのインタビューも興味深い。こういうタイプのDJのインタビューってあんまり読む機会ないので。
小野島大さんがいま大プッシュしているcomputer fightのインタビューも掲載。これもかなり早かったのではないだろうか。もうメンバー全然変わってると思うけど。
台湾の女性ヴォーカルハードコア、SPIT!というのも載っている。ぼくが台湾に行ったのはまだ10年代のことで、当時パンク/ハードコアのバンドはそんなに多くなかったのだが、ちょっとは増えたみたい。台湾もまた行きたいなあ。
大越よしはるさんのコラムはQuestion Mark and The Mysterians。このバンドでこんなに書くことがあったというのがそもそも驚き。
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