音楽雑誌の価値―『EL ZiNE vol.45』【146冊目】

03 Books

2020年刊行の号。この頃はやはりコロナ禍に関する話題が多い。
以下、印象に残った記事を。

巻頭はLUCIFER。パンクでもハードコアでもないドゥームロックバンドがこの雑誌の表紙というのは珍しいのでは。
メンバーのルックスは前から知っててかっこいいなと思っていたのだが、ニッケ(ENTOMBED、HELLACOPTERS)がメンバーになっていてしかもヴォーカルの姐さんと結婚したというのは初耳。びっくりした。
読んだ限りかなり好みの予感がするので追って聴いてみよう

ハードコア出身者によるオールフィメールのポスト・パンク、DAMEのインタヴューもよかった。BELGRADOあたりから同誌が追ってきたカテゴリなのだが、インタヴューのあとにディスクレビューがつくところが嬉しい。DOLL由来のフォーマットだが、こういうのをちゃんとできるのが音楽雑誌ってものだと思う
ボリスはアルバム『NO』発売に絡んだインタヴュー。
GUDONのカヴァー収録、ゲストに元OUTO/現SOLMANIAのカツミさん参加で、ジャパニーズハードコアへのリスペクトが込められたアルバムなのだが、このときはそれゆえにバンド名もカタカナ表記
アルバムが出た際にコロナ禍の鬱憤とかも関係あるのかなと思って聴いてたのだが、そういうわけでもないみたい。ただ、コロナ禍でライヴができなくなったことから臨機応変に音源制作に向かったということではあったそうだ。
ギター、ベース、ドラム編成だとどうしてもロックになっちゃうので、あえてリズムを抜くような試みをしているという話も面白かった。

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