マニピュレーターという仕事―『サウンド&レコーディング・マガジン2025年2月号』(リットー・ミュージック)【55冊目】

03 Books

サンレコを前回買ったのはソフトバレエの特集号だったと思うが、今回はBUCK-TICKの特集号である。

ということでこちらも『スブロサ』の制作についてのインタビュー掲載。今井星野個別のインタビューで、それぞれにマニピュレーターもついているのがありがたい。ていうかマニピュレーターが今井担当と星野担当と個別にいるところが面白いな。
そもそもふたりともプライベートスタジオで自分で打ち込んでデモを作成した上でマニピュレーターとの作業で音を足したり整えたりしてブラッシュアップ、その素材をレコーディング・エンジニア(『狂った太陽』からずっと同じ人だという。それも驚くけど、さすがB-Tらしいなとも思う)に送る、というところから作業が始まる。
これまた熱心なファンには常識なのかもしれないが、そこから本番のレコーディングはベースから録り始めるというのもびっくりした。ベース→ギターやその他の上モノ→ドラムという順序なのだそうだ。昔は普通にドラムから録ってたけど、上モノを録っていくと結局ズレちゃう部分が出てくるのでドラムは後に録るようになったとのこと。もともと同期ものありきでやってるからなんだろうな。これってB-T特有なのか、こういう録り方実は多いのか気になる。

その他高野寛の新作がシンセ主体の宅録作品(もともとYMOチルドレンなのでむしろルーツに戻った側面も)という話とか、ジンジャールートのインタビューとかも面白い。
それとプロデューサー/エンジニアらが振り返る2024年のサウンドトレンドという記事があって、最近はイヤホンでの視聴が主流になってきたのでコンプでベタっとするよりもリバーブなどの空間的な処理が重視されているという話も興味深かった。

別冊付録でビギナー向けの機材&ソフト購入ガイドというのがあり、これまたぼくのような初心者にはありがたい。

サウンド&レコーディング・マガジン 2025年2月号
☆今号は、付録ハンドブック『サンレコ・ビギナーズ 2025』がセット!音楽制作を始めたい人、ビギナーの方々もぜひ、ご高覧ください。

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