ぼくは50歳、立派な初老だ。
あと10年で60歳なんだな、と考えることが最近は多い。一般的に定年の歳だったりして、60歳からが「老人」というイメージが強いと思うのだけど、実際には現在では60では老人に入れてもらえない。
ということがわかるのがこの本である。

もともとNoteでちょっと前から連載が始まり、ぼくの周りでもとても評判になっていたものに、本だけの書き下ろし原稿も併せて書籍したというもの。まえがきがNoteにあるのでまずはこちらを。

書籍「はじめての老い」のまえがき - はじめに-を公開します|伊藤ガビン
書籍「はじめての老い」がとうとう出ます出ました! はじめての老い (ele-king books) amzn.asia 1,980円 (2025年03月16日 00:44時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する というわけ...
漠然と持っていた「老い」のイメージに対して、「こう来るのか!」みたいな感じで日々自分に起きる変化を興味深く観察し面白がっている。
なにより感心するのはその文体だ。体感的には最低5行おきくらいに畳み掛けるようにギャグをぶっこんでくる。改めてインターネットのおもしろ文体ってこの世代が作ったんだなあと思ったというか、それが極まった感じ。
真っ先に連想したのは堀越英美さんの文体なんだけど、御本人もやっぱり影響を受けたと言っている。
あとがきでぼくの名前を出してもらっているのでわかるようにちょっと仕事でかかわりのあった本なのだけれど、まあZOOMで顔合わせしただけでぼくのほうが辞めちゃったので、純粋に一読者としてとても楽しく読みました。
10年後に再読して自分なりに答え合わせをしてみたい。

はじめての老い | ele-king
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