昨年秋に亡くなり、けっこうすぐに出た追悼特集号。

いろんな人が寄稿しているが、やはり面白いのは工作舎/「遊」の時代に深く関わったひとたちである。工作舎がどのように成立し、「遊」がどのように作られたのか。
ということで鼎談「工作舎の編集幼年期」および杉浦康平と松岡正剛の対談が特に興味深い。ぼくはビジュアルにものを作るのが苦手なので、これらの話を踏まえながら「遊」の現物を見てみたいなと思った(恥ずかしながら見たことないのである)。
追悼特集なので基本的には故人との思い出とか功績を語る原稿が多いなか、一人だけ批判的なトーンなのが大塚英志。まああの人らしいとは思いつつ、「編集工学」の元ネタが戦前の国策広告研究「報道技術研究会」にあるのではないかという指摘はたいへん興味深い。自分もこれは引き続き調べてみたい。
あと、海猫沢めろんのエッセイに出てくるエピソードで、プレゼン成功率の極めて高い先輩の方法論が実は松岡正剛の編集塾「イシス」で教えてることそのままだったというのが印象に残った。あれって普通に役に立つのか。ちょっと自分も行ってみたい気がしてくる。
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