無法の王者　ジェシー・ジェームズ

西部劇ではおなじみの無法者ジェシー・ジェームズの伝記映画で、ニコラス・レイが監督している。

銀行強盗に失敗し、仲間が一人またひとりと倒れるなかジェシー・ジェームズとその兄フランクが逃走するところから映画ははじまり、逃走を追いながら並行して彼の人生を振り返っていく。

原題が「The True Story of Jesse James」ということで、まあ実録ものですね。この前にタイロン・パワー主演の『地獄への道』というのがあって、そのリメイクということになっているらしい。

もともとは南部の普通の青年だったジェームズ兄弟だが、南北戦争以後、北部の人間たちから迫害や嫌がらせを受けるうちに、兄や仲間のコール・ヤンガーたちと犯罪に手をそめていき、ジェイムズ＝ヤンガー・ギャング団として悪名を高めていく。
ジェシーは特に有名になり、金持ちをばかり狙う義賊みたいに庶民の憧れになっていくのだが、実像はわりと普通にならず者だったりする描き方はニューシネマ的であるとも言えるかも。

最後のジェシーの死に方は有名というか何かほかの映画でも観た気がするんだけどなんだったかな……

ブラッド・ピットが製作・主演の『ジェシー・ジェームズの暗殺』を観たいなと思っていて（音楽ニック・ケイヴ＆ウォーレン・エリスだし）、先にだいたいの内容を頭に入れとこうと思ってこれを観たのでした。