50周年―スティーヴン・キング『ビリー・サマーズ 上』【140冊目】

03 Books

スティーヴン・キング作家生活50周年記念作だそうだ。

主人公のビリーは殺し屋。実はインテリで読書好きなのだが、自分をバカに見せることで生き延びてきた。悪人しか殺さないというポリシーを持っている
そろそろ引退を考えている彼のところへ高額なギャラの仕事を持ちかけられる。仕事は受けたものの、依頼人のことは信用できない。
長期間ターゲットを待つ必要のある仕事なので、別人を装おって潜伏することに。そこで彼は作家に扮することになる。やがて執筆自体に興味を持ちはじめ……

とりあえず上巻を読み終えた時点ではホラー的な要素はなし。クライムノヴェルである。
執筆に目覚めていくくだりにはキング流の創作論的な要素もある(そもそも創作論の傑作『書くことについて』というのを書いている人だが)。
偽りの身分で知り合った人たちとの間に芽生える感情の描写なんかも良い。

いいところで上巻が終わったので早く下巻も読まなくては。

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