パンクもいろいろだな―『EL ZiNE vol.44』【143冊目】

03 Books

43号は持ってなかったのかな。毎号買ってたつもりなんだけど、ところどころ歯抜けがある。

ということで『EL ZiNE』の44号、巻頭はデトロイトのスカムメタルパンクス、Shitfuckerの2ndアルバム発売記念インタヴューである。バンド名から想像されるような酷さ。1stは買って聴いてたんだけど、セカンドが出てたのは知らなかった。
前作はSFという文字を鉤十字ふうにデザインしたロゴが大問題になった彼らだが、新作のアートワークには肛門にロザリオを突き刺して流血している写真が使われているという。ちなみにアメリカの印刷所的にはこっちはスルーだったそうだ。影響を受けたアーティストについて満場一致でGGアリンと言ってるのがさもありなんという感じのバンドである。
ガチで屍姦をしたことがあるとかオカルト本を読み漁っているといった発言がある一方でBLMの話になると突然真面目なトーンになるところが興味深い。ちなみにメールへのレスとかインタヴューの締切とかには超マジメな人たちだという。

ほか、インタヴューで印象に残っているのは悲観レーベルのツトム氏最愛のバンドだというサリドマイド。ドラムがNo Futuresの人であとから入ったんだけどわりとバンドを引っ張っている感じ。
MIDDLE EDGEはぼくもライヴを観たことのある70s初期パンク+ポスト・パンクという感じのバンドである。よくシブいと言われるという話が出てくるのだが、実際ぼくもシブいと思った記憶がある。

UKのハードコアバンド(というかレコーディングプロジェクトらしい)TOKYO LUNGSはほかにもたくさんバンドをやっている人たちで、THE DOMESTICSがメインになるのかな。PI$$SERというサックス入りのハードコアをやってるそうで、そっちも聴いてみたい。旭日旗をフィーチャーしたジャケについて反省していて真面目な人達だと思った

ドイツパンクのレジェンドSLIMEはドイツのパンク史みたいになってて興味深い。The Clash公演でトラブルがあった話とか。

大越よしはるさんの連載コラムは今回はMisftisのバイオグラフィー。Misftisはハードコアではないという意見には同感。グレンはわりとガチでアンチキリストだが兄弟は実はクリスチャンで、両者の間で温度差があったみたいな話が興味深かった  

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