京王線分倍河原駅前の書店「マルジナリア書店」と縁やゆかりのある面々が集まって作られた小さな文芸誌。マルジナリア書店に棚を出している間借り書店「書肆 海と夕焼」を主宰する文芸評論家の柳沼雄太が責任編集として携わった号。

ちなみにマルジナリア書店も海と夕焼も文学フリマ東京で連結出店させてもらっており、また「分倍河原ZINEフェス」などでもお世話になっております。
マルジナリア書店と縁のある作家や詩人、さらにはお客さんも寄稿しているというあたりがなんというかZINEらしくて良いと思う。
「ともに生きる」というテーマを共有しつつもわりとそれぞれが自由に書いている感じで、掌編小説もあれば詩もエッセイもある。
どちらかというとエッセイのほうが翻訳についてとか、生涯をもった双子の息子たちとの生活とか、真面目に書かれているものが多く、小説のほうがふざけたものが多いかな。
某国民的ファミリーアニメと、昭和の国民的コメディ番組を組み合わせた青木淳悟の小説が特におもしろかった。
あと田中さとみの詩が強烈にわからなくてすごい。
表紙に大きく「特別寄稿 尾崎世界観」とあるのだが、俺的には青木淳悟のほうがビッグというかスペシャルなんだけどな、とは思いました。
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