ヒーローのあり方を問う原点―『スーパー!』

05 Movie

『スーパーマン』の前に観ておこうということで、あちらの公開前に7月に観た。

主人公のフランクは冴えない太った中年男。
ジャンキーだった過去のある妻がドラッグディーラーに連れられて家出をしてしまう。彼は一念発起してヒーローとなるべく、コミックを参考にしてコスチュームを作り、「クリムゾンボルト」として街に繰り出す。
列に割り込んだ男をレンチでぶん殴るなどの正義の行動をしていき、やがてサイドキックのボルティーも合流。はたして彼は妻を取り戻すことができるのか?

エレン・ペイジ、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコンと豪華キャストが脇をかざりつつ、いかにもトロマ出身のジェームズ・ガンらしい悪趣味ジョーク満載の一作。よくこんなのに出たなというのが正直なところ。
だが、一方で彼のヒーロー観がしっかり語られた作品でもある。現在の『スーパーマン』につながる重要な原点だ。

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