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03 Books

文体と内容―二葉亭四迷『浮雲』【64冊目】

長谷川二葉亭は日本近代文学を作った人物である。 『浮雲』といえば「言文一致体」を初めて導入した小説だというのが文学史における定説だ。実際に読んでみると、普通に読めるので驚く。もともと落語の速記を参考にしたと言われてるだけにリーダビリティは高...
03 Books

ショウケースとして最適かも―『現代短歌パスポート3 おかえりはタックル号』【63冊目】

世は短歌ブーム。文学フリマなんかでも最近は一番の人気ジャンルのひとつとなっている。思えば十数年前に、高橋源一郎の書評集みたいな本のなかで現代短歌が熱いみたいなのがあって、アンソロジーをいくつか読んだりしたものなんだが、その後継続的にフォロー...
02 Too Fast To Live Too Young To Die

2025/04/09(水)未知の演芸と遭遇した

7時半頃目が覚めてしばらくSNSなど見つつ二度寝したら1時近くまで寝てしまう。昼食に鶏うどんを作り、昨日読んだ「ユリイカ」の読書メモをノートにつける。 YouTube収録やらZINE用の対談収録やらの相談をしつつNOTEのスピルバーグ連載を...
02 Too Fast To Live Too Young To Die

2025/04/08(火)自称他称、CINEMA 3×3、詐欺、ユリイカ

11:45起床。起きたら広末涼子が逮捕されていた。自称広末涼子と報道されている。ぼくが捕まったら自称暗黒編集者と報道してもらえるだろうか。後藤護さんが考えたので他称なんだけど CINEMA 3x3の音源ファイルをStandFMにアップしよう...
05 Movie

嫌いではないです―『コッポラの胡蝶の夢』

ナチスの足音が近づくルーマニア。年老いた言語学者のドミニクは自分の仕事を完成させられなかったことを悔いながら、若い頃に別れた恋人のことを思い出す日々。ある日雷に打たれたショックで身体は若返り、あらゆる言語に精通する超知能を獲得する。彼に目を...
03 Books

編集スキルを上げたいと改めて思った―『ユリイカ2024年11月号 特集=松岡正剛』【62冊目】

昨年秋に亡くなり、けっこうすぐに出た追悼特集号。 いろんな人が寄稿しているが、やはり面白いのは工作舎/「遊」の時代に深く関わったひとたちである。工作舎がどのように成立し、「遊」がどのように作られたのか。ということで鼎談「工作舎の編集幼年期」...
02 Too Fast To Live Too Young To Die

2025/04/07(月)

9時半起床モーニングページを書いたり日記、映画メモを更新したり。 昼食にほうれん草とエリンギのクリームパスタを作る。まあまあ。 本を2冊それぞれちょっとずつ読み、体操して14時半頃家を出る。 シアタス調布で映画『エミリア・ペレス』。自分の座...
03 Books

読書メモは楽しい―五藤隆介『アトミック・リーディング』【61冊目】

最近特に意識的に読書メモをつけるようになった。以前は気が向いたら紙のノートにメモしていたのだが、最近は読書メモをつける流れを見直しており、以前よりもマメに記録をつけている。そんな興味から読んでみたKindle本がこちら。 「読んだ本について...
05 Movie

B級的な奇想―『エミリア・ペレス』

メキシコ。優秀だが女性で有色人種であるためにアシスタントの地位から抜け出せず、明らかに有罪な悪人に無罪を勝ち取らせている自分に疑問をいだいている弁護士リタ。謎の電話に呼び出されていったところ、袋を被らされて拉致される。連れて行かれた先には麻...
03 Books

これから読む人は新装版を――『関西ハードコア』【60冊目】

FORWARD/DEATH SIDEのISHIYAさんが日本のハードコアに関する貴重な本を次々と上梓されているが、その皮切りになったのが本書である。刊行当時、初版は早々に売り切れて重版時には増補記事が入り、さらに最近は別な版元からCD付きの...