だいぶ前にBSで放送したのを録画してたやつ。当時は知らない映画はとりあえず録画する方針だったので、これも内容とかはまったく知らずに録画してあった。ハードディスクがパンパになったのでこの方針はいまでは放棄されている。
1955年にハンフリー・ボガート主演で作られたクライム・コメディを89年にデ・ニーロ&ショーン・ペンでリメイクしたもの。監督はニール・ジョーダンで、ほかにデミ・ムーアが出演している。あとポール・トーマス・アンダーソン組で知られるジョン・C・ライリーがちょい役(だが味のある役)で出演。

カナダ国境近くの刑務所。囚人たちは鬼所長の元で危険な重労働をさせられている。
ネッド(デ・ニーロ)とジミー(ショーン・ペン)は所長のスピーチ中の私語を見咎められて呼び出され、死刑囚が電気椅子にかけられるところに同席させられる。ところがその死刑囚ボビーは銃を隠し持っており、看守を殺害して逃走、ネッドとジミーも巻き込まれて脱獄することに。
このまま捕まって刑務所に戻されると地獄、下手すると殺されるので、川の向こうのカナダに逃げようとする二人。国境の橋は厳重に警備されているのだが、神父だと人違いされて地元の僧院に迎えられる。「涙の聖母」像を運ぶパレードでカナダに行けると知り、そこに紛れ込むことを企む二人だったが……

デミ・ムーア演じるシングルマザーと聾唖の娘との出会いや、僧院の人たちとの交流などから小悪党だった二人の心にだんだん変化が訪れる様子が描かれるのだが、特にネッドのほうはそんなに善人じゃないところが良いといえば良い。なんだけど、デ・ニーロが演技過剰というか顔芸がやりすぎで鼻につくのが正直なところ。ショーン・ペンは可愛いです。
ラストもそれでいいのか?って気がするし、そもそも宗教的なところで決着する話ってぼくは基本的に好きじゃないのだった。
監督のニール・ジョーダンはアイルランド出身でカトリック教育を受けた人だということなので、こうなるのはしょうがないのかなあ。リメイクとはいえだいぶ変えてるという話なので、機会があればオリジナルのほうも見てみたい。

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