はたしてそれはホームなのか―『フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』

05 Movie

『罪人たち』きっかけでの「ブルース・ムービー・プロジェクト」視聴、2本目。
若手(当時)ブルースマンのコリー・ハリスが南部に赴き、大先輩たち(タジ・マハールとか)に話を聴いたりセッションしたりしながらルーツへの理解を深めていく。

途中、ファイフというプリミティヴな作りの笛を吹くオサー・ターナーという老人と会う。この演奏を収めることができてよかったと特典映像でスコセッシも語っていたが、この映画を撮影したすぐ直後に亡くなってしまったという。

そこからさらなるルーツを求めて西アフリカへ渡る。現地でもミュージシャンに会って演奏を聴いたり話をしたりするのだが、ここで奏でられている音楽が正直なところぼくの耳にはブルースに似てる感じはしない。西アフリカの音楽とアメリカ音楽は断絶があるという説が最近は強いようなのだが、このへんは2003年の映画の限界かもしれない。

あと、ジョン&アラン・ローマックス親子の重要さについて触れているところもポイントか。フォーク蒐集家というイメージが強いが、マディ・ウォーターズの最初の録音も彼らによるものだし、アメリカにとどまらずけっこう世界各地の民族音楽を記録している。
そういえば、レッドベリーのドキュメンタリーも観たかったんだけど見逃してたのだった。はやく配信に来ないかな。

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