粒ぞろい―第1回「日本ホラー映画大賞」受賞作品集

05 Movie

ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』を輩出した日本ホラー映画大賞。その受賞作品がまとめて配信されていたので観てみた。まずは第一回。

受賞作品は以下の通り。大賞は『みなに幸あれ』だが『ミッシング』の近藤亮太も賞を取っている(『ミッシング』は第二回の大賞受賞作)。

『私にふれたもの』監督:藤岡晋介・武田真悟
『その音がきこえたら』監督:近藤亮太
『傘カラカサ』監督:ヤマモトケンジ
『招待』監督:三重野広帆
『closet』監督:中野滉人
『父さん』監督:平岡亜紀
『みなに幸あれ』監督:下津優太

やはり大賞の『みなに幸あれ』は別格という感じか。
祖父母の家を訪れた女性。しかし祖父母の様子がおかしい……というところから、なんとも不気味な展開に。これは長編にしても膨らませがいがありそうなので、追って観てみたい。

近藤亮太の『その音がきこえたら』も面白い。ほとんどオンラインでのビデオ通話の画面ごしの会話ばかりなのだが、それだけでもじわじわと怖くなってくる(あと、通話画面が暗くてそれだけでもなんか怖い)。メディアの使い方にこだわりがある監督なのかな。

私にふれたもの』『傘カラカサ』『招待』『父さん』の四作はアイデアはシンプルなんだけど、いずれもよくできていると思う。

『closet』は全部室内で完結するチープな作品で、展開もまあ概ねわかりきった感じではあるんだけど、自主制作ホラーらしい微笑ましさがあって嫌いになれない一本。

コメント

タイトルとURLをコピーしました