寝るのがゴダール体験の醍醐味とはいえ―映画プログラム『イメージの本』【127冊目】

03 Books

ジャン=リュック・ゴダールの遺作と言われるものは死後「本当の遺作」「正真正銘の遺作」といったものが続々と出てきた(『Scenarios』が「正真正銘の遺作」らしい)のだが、とりあえず生前最後に公開された長編映画としては『イメージの本』ということになる。
ぼくは90年代の渋谷系文脈でのリバイバル以来、ゴダールの新作は毎回必ず映画館で観ていたはずなのだが、『イメージの本』については観たかどうかの記憶が曖昧だ。
なんだけど、本棚を片付けてたらパンフを発掘。パンフが買ってあるくらいなので観たのだろう。
日記と映画記録のエクセルを確認したところ、2019年に早稲田松竹で観ていた。日本でのロードショー公開が2019年5月だったようなので、まあ数カ月後。早稲田松竹なので併映があって、フィリップ・ガレルの『ギターはもう聞こえない』だった。日記によれば、二本ともかなり寝てたようだ。道理で全く覚えていない。

というわけで、このパンフを読んでみても、肝心の映画の記憶が全然ないのであまり得られるものはなかった。蓮實重彦による巻頭コラム、カンヌでのゴダールへの記者会見の記録などが入っているが、なんといっても便利というか資料性が高そうなのは巻末に入っている引用作品リストと引用書籍リスト。
せっかくパンフも読んだことだし、映画を観直してからもう一度読もうかな……

ちなみにゴダール追悼で作ったムックが我ながらなかなかいい出来だと思いますのでよかったら読んでみてください。

ジャン=リュック・ゴダールの革命 | ele-king
ジャン=リュック・ゴダールの革命

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