Podcastで木津毅さんがレコメンしているので第1シーズンを観たのだが、たしかに面白かった。
セス・ローゲンの制作・主演によるAppleTVオリジナルのドラマ。
主人公のマットはハリウッドの映画スタジオの社長に就任するところから始まる。本人はもともとアーティスト志向が強く、自分もクリエイターの一人だと思っているが、会社からは利益の出る企画を求められ、ドリンクの「クールエイド」の映画化を命じられる。
マーティン・スコセッシに会いに行ったマットはスコセッシが考えいる脚本にクールエイドが出てくることを知り、無理やりそれをクールエイド映画にしてしまうことに。
結局は会社はごまかされず、スコセッシの入魂の企画を握りつぶすことになってしまう……というのがはじまり。

ハリウッド内幕ものコメディという意味では先日の『ザ・フランチャイズ』ともかぶるのだが、こっちのほうが断然おもしろい。

まずセス・ローゲンを筆頭に役者陣がいい。
自分もアーティストの仲間だと認められたい。しかしながら監督や役者たちからは「金を出す人」としか思われていない。それにもかかわらず、みんなに嫌われたくないという気持ちが異常に強い。社長として言わないといけないことが言えなくてドタバタする様がいちいち面白い。
そこに関わってくる脇役たちも良い。特にナンバー2のサル(アイク・バリンホルツ)は隙あらばコカインをキメている昔ながらのイケイケなハリウッド人。なにかというと言いにくいことを避けたがるマットと押し付け合う。そしてハリウッド古参たちと意見が対立しながらイケてるものを作りたがる若手たち。

そんな面々に加えてスコセッシ以外にもゾーイ・クラヴィッツにシャーリーズ・セロン、アイス・キューブ、ロン・ハワード、サラ・ポーリーといった面々が本人役で出演。ゾーイ・クラヴィッツやロン・ハワードはよくこんな役やったなあという感じの役を楽しそうに演じている。
ドラマのストーリーに応じて過去のいろんな映画の引用やパロディが出てくるのだが、そこはたぶんぼくは全然拾えてないと思うが、充分楽しい。なによりみんな結局は映画を愛しているんだなというところが良いなと思う。

コメント