先日観た『エミリア・ペレス』があまりにも変な映画だったので過去作を観たところ、これまた変な映画だった。

スリランカの難民キャンプ。元反政府武装組織の兵士ディーパンは、その場で集まった女性ヤリニ、親を亡くした少女イラヤルと偽装家族となってパスポートを入手し、フランスへと移住する。
ディーパンはギャングがたむろする郊外の団地で管理人の仕事につく。イラヤルは学校に通い始めるが、周囲と軋轢がある。ヤリニは認知症老人のケアの仕事を得るが、そこに同居している若い男も犯罪に関与している模様。

ジャック・オーディアール監督の2015年作で、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞している。
三人がそれぞれの形でフランス社会と向き合いつつ、互いに反発したり接近したりする様子を描いた社会派ヒューマンドラマという感じで進んでいくのだが、最後になって「えっ?」という展開を見せる。突然違うジャンルになるのだ。
そもそも『エミリア・ペレス』とあまりにスタイルが違うので戸惑う。ジャンルを組み合わせて使う、みたいなのが作風ではあるようなんだが。
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