05 Movie

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良くも悪くも若い―『ドアをノックするのは誰?』

マーティン・スコセッシのデビュー長編。なのだが。 ハーヴェイ・カイテル演じる映画オタクの不良が女の子と出会い、ジョン・ウェインの話を熱弁。つきあい始めるがやがて彼女から秘密を打ち明けられる。一度は拒絶したものの……。 街のチンピラの喧嘩から...
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ドラキュラ像の定版―『魔人ドラキュラ』

「NOIZ NOIZ NOIZ #4」刊行を記念して吸血鬼映画をいろいろと観たいと思っている。 遺族の許可を得ずに制作され、フィルム廃棄の憂き目を見たのが1922年の『吸血鬼ノスフェラトゥ』と異なり、ブラム・ストーカー夫人公認で英国で舞台化...
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サグい逃避行―『ベーゼ・モア』

原題は「Baise-moi」なので「ベーズ・モア」が正しいですね。 フランスの作家ヴィルジニー・デパントが自身の小説を映画化したもの。原作は『バカな奴らは皆殺し』という邦題で訳が出ている。そちらは未読なんだが、デパントだと『アポカリプス・ベ...
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しっかりグレードアップしている―第2回「日本ホラー映画大賞」受賞作品集

第1回に続き、第2回の受賞作品集も鑑賞。近藤亮太『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の短編版もこちらに収録されている。これまた粒ぞろいなんだな。 収録作は以下の通り。 『絶叫する家』監督:比嘉光太郎『笑顔の町』監督:小泉雄也『The V...
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粒ぞろい―第1回「日本ホラー映画大賞」受賞作品集

『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』を輩出した日本ホラー映画大賞。その受賞作品がまとめて配信されていたので観てみた。まずは第一回。 受賞作品は以下の通り。大賞は『みなに幸あれ』だが『ミッシング』の近藤亮太も賞を取っている(『ミッシング』...
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話題の新鋭―『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』

この春とても話題になっていた一本なのだが完全に見逃していて配信で鑑賞。 山で遭難した少年を発見したボランティアの兒玉敬太。彼にはかくれんぼをしているうちに弟の日向が行方不明になったという過去があった。その際に彼はビデオカメラを回していたのだ...
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あの笑顔だけではない―『ルイ・アームストロング Black & Blue』

サッチモことルイ・アームストロングといえばスキャットの発明者で、独特のダミ声で歌う「この素晴らしき世界」で有名。そのくらいの認識だったのだが、たぶんそういう人は多いんじゃなかろうか。 サッチモのドキュメンタリーである本作の冒頭でウィントン・...
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変われること―『ビースティー・ボーイズ・ストーリー』

スライドショーを流しながらマイクDとアドロックの二人がバンドヒストリーを語るイベントの様子を収録したという変わった形式のドキュメンタリー。 監督はビースティーズのMVでも知られるスパイク・ジョーンズで、当日の会場での映像出しもやっていたらし...
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最近ニューヨークづいているー『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』

Apple TV+のお試しに入ったのでしらばくそこで観たものが多くなります。 まずはトッド・ヘインズ監督によるヴェルヴェッツのドキュメンタリー。メンバーを含む関係者の証言を中心に、膨大な映像コラージュを施しながらバンドのヒストリーを描いてい...
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狭くて痛い―『血戦 ブラッドライン』

狭くて痛くて怖い映画が好きと言ってる人がいたのを思い出した。 本作は冒頭シーンをのぞきほぼ一つの屋敷内で展開される。フィンランド産のバイオレンス犯罪映画。監督のイサ・ユシラが脚本・撮影・編集も兼ねているあたりからも低予算ぶりはうかがえる。 ...