偉業―村上巨樹『ミャンマーCDディスクガイド』【122冊目】

03 Books

刻まれた音楽とノイズ』に続き2024年に刊行されたのがこちら。大幅にボリュームが増えて152ページ!そして今回もオールカラー!


そもそも前作では個々のアーティストや作品の紹介はなかったのだが、今回は著者がこれまでに入手したCDをすべてレビューしている。
前作がレコードだったので今回はCDを紹介ということなのだが、それだけでなく個々のアーティストについての解説も大幅に充実しており、この4年間でどれだけ研究が進んだのかがうかがえて脱帽である。
ミャンマーには中古盤屋というものがないので古い音源はなかなか手に入らないそうなのだが、よくこれだけちゃんと一枚一枚、背景も含めて調べたなあと感服した。タイとかミャンマーは文字も違うから検索も大変なんだよね。
レビューもその音楽の魅力をわかりやすく説明してくれていて、片っ端から聞いてみたくなる。
今回はCDはついてこないが、アルファベット表記でアーティスト名やタイトルが記載されているので(そもそもCDに記載がないものは除く)、あとは自分で頑張って調べることだ。
主要な音楽スタイルやミャンマー音楽用語の解説なども充実。軍によるクーデター以後の状況についても触れられている。
とりあえず主要なアーティストはサブスクなんかにも割とある感じなので、色々と聴いていこうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました