ゾンビものは最近も読んだけど、工夫のあるゾンビものはまだまだいろいろ出てきそうですね。

本書はラノベレーベルの電撃文庫から出ており、著者は本作がデビュー作とのこと。
巻頭に行政が配っているようなパンフを模した「はじめてのゾンビ生活」というカラーページが入っている。
ゾンビが登場し、差別の対象になりながらも次第にその数を増やしていって権利を獲得していき、やがて「新人類」と呼ばれるようになって人類は滅亡していくという数百年を、時系列を様々に行き来しながら描く。ラブコメあり人情噺みたいなのありアクションあり宇宙SFありとバラエティに富んだ数ページの掌編をたくさん入れる形式。
過酷な環境にも耐えられるゾンビたちが宇宙開発に投入されていくというアイデアは面白いと思った。
なにげに本格的なSFがあったりするからラノベもちょくちょくチェックしないと。
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