先日読んだ上巻に続き下巻を読みました。

気を失っていた若い女性アリスが目を覚ました上巻のラストの続きから始まる。
ビリーはアリスを落ち着かせて話を聞き、前日に薬をもられてデートレイプの被害にあっていたことがわかる。それまで暮らしていた環境すべてに恐怖を感じるようになったアリスとビリーの共同生活が始まり、二人の間に交流が生まれていく。
上巻に引き続きほんとに日常描写がうまいなと感心する。さらに終盤ではビリーが書いている作中作が効果的に使われていく。基本的には超常現象みたいなホラー要素のないクライムノベルなのだが、途中でちょっと不可解な要素が入るあたりもキングらしさなのかな。
他の作品とつながる要素なんかもありそうなのだが、まだキング歴が浅いのでそこまではわからない。
近作を読んでるだけでもこれだけ面白いので、まだ未読の有名作の数々も読むのが楽しみだ。
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