『オールドスクール・デスメタル・ガイドブック』著者の村田恭基氏と「某ユニオンの暗黒担当」による音楽ファンジンの第2弾。昨年末に出たvol.1が大変すばらしかったので、文学リマ東京40にて最新号を購入した。

前号ではOSDMと70年代プログレを混淆したような現行の流れを取り扱っていたのだが、今号のコンセプトは「砂」。インタビュー対象全員に砂からイメージするものを聞いているのだが、「時の流れ(砂時計のイメージ)」みたいなものが多い。
インタビューされているのは今回も多くがエクストリームメタルのアーティストと言っていいと思うのだが、宗教的だったりオカルト的だったりするコンセントを持っている人が多いのが今号の特徴だろうか。
なかでも特に興味を惹かれたのは巻末で大特集されているJason Kohnenである。ブレイクコアユニット「Bong-Ra」(Sun Raと関係あるのかは不明)をはじめ様々なバンド/ユニットで活動してきた人物のようで、特に無声映画を新解釈した映画音楽をやるダーク/ドゥームジャズのThe Kilimanjaro Darkjazz Ensemble(今年再結成したという)や、架空の映画音楽を演奏するThe Lovecraft Sextetといったプロジェクトは面白そうだ。
新譜レビューにも聴いてみたいと思うものが多数で、しばらくはここに載っている音源をチェックして過ごしたい。
ちなみに前号はコピー紙だったけど今回はちゃんと印刷・製本されています。
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