03 Books

去年の日本SFは新人が豊作―松樹凛『射手座の香る夏』【86冊目】

『SFが読みたい!2025年版』の日本SFベスト10で未読だった一冊。 新人作家の初短編集なのだが、これがなかなかレベルが高い。 4編が掲載されており、冒頭はタイトル作。人間の意識を取り出して転移させることができるようになっているという設定...
03 Books

日本語の大変動期―『当世書生気質』【85冊目】

一年で大きくカルチャーが変動する時期というのがある。 60年代ロックを聴いていると、とにかく1~2年の間に一気にサウンドが変わっていくので驚かされる。64年と65年ではだいぶ違うし、67年と68年の違いもたいへんなものだ。明治期の文学という...
03 Books

Be Fun Be Freeー『Bollocks No.078』【84冊目】

隔月刊のパンク雑誌最新号。 巻頭はLaughin' Nose。現編成での6曲入りミニアルバム『Be Fun Be Free Laughin' Nose』をリリースしたことと、メジャーデビュー40周年とのことで、4人でのインタビュー。2023...
03 Books

まずは必読『ブラック・カルチャー 大西洋を旅する声と音』【83冊目】

ニュースが出てからずっと楽しみにしていた一冊だ。 著者の中村隆之氏は早稲田大学の教授で、専門はフランスおよびカリブ海文学。アフリカ文化なんかもやっており、音楽系の著書としては『魂の形式 コレット・マニー論』という本をカンパニー社から出してい...
02 Too Fast To Live Too Young To Die

2025/04/28(月)

朝9時に070から変な電話がかかってきて起こされる(出なかったけど)。あとで検索したら営業電話だった模様。二度寝して10:40起床。ブログ更新、読書メモと映画メモをアップする。昼食にうどんを作って体操 夕方までにReRun Lanceのイン...
03 Books

ZINEってこういうことだし編集者ってこういうことだと思った―『幸せってこういうことだと思う日記』【82冊目】

〈百万年書房〉を主宰する編集者の癌闘病日記第三弾。というか術後生活日記?病院食のまずさに辟易としつつも入院中も著者などとのやりとりは活発に行い、退院後は精力的に外出して人と会っている。基本的なことなんだけど編集者として大事なことだなあと改め...
05 Movie

社会派っぽく見えるんだけど―『預言者』

ジャック・オーディアール監督の2009年作。同年のカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞するなど高く評価されている。『エミリア・ペレス』があまりに変な映画だったので、『ディーパンの闘い』に続けてやはり代表作と思われる本作を観てみた。 ...
02 Too Fast To Live Too Young To Die

2025/04/27(日)エディット、太極拳、起こし

10時起床パンがないので梅干しご飯、サラダを朝食に。 日記と読書メモを書いて更新するインタビュー構成に着手。1ポモドーロで全体の3分の1くらいできたので、できれば午後外出する前に終わらせてしまいたい。 昼食に豚キムチチャーハン作る。 体操と...
05 Movie

デビュー短編からこだわりの世界―『Hansel and Gretel』

ロバート・エガースのデビュー短編。 童話の『ヘンゼルとグレーテル』を映画化したものだが、1920~30年代くらいの無声映画のルックを完全再現している。音楽もそれっぽいし、フィルムのキズまで作り込んでいるという凝りようだ。考証にこだわりまくっ...
03 Books

内容と形式の一致―荒俣宏『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』【81冊目】

現代の博物学者が好きなことの研究に没頭してきた人生を振り返り、自身の勉強法を指南した本。 まずは自分の好きなものを見つけること。人気のないもの、役に立たないもの、ニッチなものこそチャンスという発想はとみさわ昭仁さんのコレクションの理念と近い...