03 Books

ベルギー―『EL ZINE vol.41』【135冊目】

巻頭はベルギーのパンク/ハードコア特集。サブジャンルごとに代表的なバンドのインタヴューを掲載。グラインドコアのAgathoclesは日本のバンドともたくさんスプリットを出しているのでぼくでも知っていた。同じベルギーでもシーンが違うとやはりあ...
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原点―『フルートベール駅で』

低予算ながらずっしりと来る映画だった。 実際に起きた警官による黒人青年の射殺事件をもとに、殺された青年の一日を描いている。刑務所から釈放されて無職のオスカーは、娘と彼女のためにも立ち直って堅気になろうとしている。大晦日の日、以前の職場である...
05 Movie

さすがに途中でトイレに行った―『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

※結末に触れています 力作なのはわかるが長い。配信で3時間半って、絶対「通しで見る」ことを想定してないだろうと思う。もちろんぼくも途中でトイレに行きました。逆に言うと劇場公開で3時間みたいな映画はトイレタイムを入れてほしい。インド映画を見習...
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ローカル&グローバル―『EL ZiNE vol.38』【134冊目】

引き続き積読棚から雑誌のバックナンバーを引っ張り出して読んでいる。2019年刊行の第38号。この時10周年だったそうだ。 巻頭には津山パンクシーンをずっとリードしてきたSKIZOPHRENIA!のインタビューが2本。リーダーであるVoのYu...
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翻案される世界―青木淳悟『憧れの世界』【133冊目】

聖蹟桜ヶ丘出身者にとって『耳をすませば』というアニメは特別な存在である。その『耳をすませば』の翻案として書かれた2篇の中編小説「憧れの世界」「私、高校には行かない。」と書き下ろしエッセイ2篇を加えたものが本書だ。 まえがき的なエッセイ「〈青...
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ツェッテルカステン!―大塚あみ『# 100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』【132冊目】

ビリギャルみたいなのを想像してたが全然違った 怠け者の大学生が授業中にchatGPTを使ってゲームを作っていたら教授に褒められて学会で発表をすることになる、というところから始まる。それがきっかけで100日間毎日新しいプログラミングをするとい...
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ポストモダンとポスト・トゥルース―『現代思想2021年6月号 特集=いまなぜポストモダンか』【131冊目】

そもそも「いまポストモダン」なのかという疑問はあった(いまというか4年前だけど)。 ミチコ・カクタニによる「ポスト・トゥルース状況をもたらした諸悪の根源はポストモダニズムにある」という批判にどのように応答するのかというのが起点となった特集と...
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マニアの執念おそるべし―『スライ・ストーン Sly Stone』

スライが亡くなったので、そういえばドキュメンタリーがあったなと思ってU-NEXTで鑑賞したのだが、これが思わぬ珍品だった。 2015年作。Wikipediaによると同じ監督が2009年に「Coming Back For More」という映画...
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コロナ前のシーンは熱かった―『EL ZiNE vol.37』【130冊目】

昨日に続き濃厚パンクZINEの2019年に出た号を続けて読んだ。 巻頭はTHE LAST SURVIVORS。このバンドはたいへん渋い印象がある。プロレスでいうと柴田みたいな。ドラムで平野さんが入ったときなのだがインタヴュアー氏が平野さんの...
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積読の雑誌を消化する月間―『EL ZiNE vol.36』【129冊目】

いまでもコンスタントに続いていて頭の下がるパンクジン、2019年発行の号。本棚の積読雑誌コーナーより。 巻頭インタヴューはスウェーデンのメタルパンク、Cliff Lundberg氏へのインタヴュー。なんとなく難しい人のようで、リード文でもイ...